妻と一緒に混浴へ 第7話 空白の時間に
(前話はこちら)
私は、妻と学生たちを貸切露天に残して一足先に部屋に戻りました。
しかし、妻は一向に帰ってくる気配がありません。
閉場のアナウンスが流れてから、すでに30分近くになります。
そこで様子を見に、ロビーまで下りていきました。
貸切露天の入口にはまだ灯りが点いています。
私は掲示されている利用案内を読んで、驚きました。
なんと貸切露天の閉場時刻は、一般露天よりも1時間遅かったのです。
ということは、妻はまだ学生たちと共にまだ中にいると考えていいでしょう。
あれから30分は経ちますが、はたして中はどんな様子なのでしょうか?
当然のことながら、ロビーからでは中の様子を窺い知ることはできません。
私は再び部屋に戻り、一人悶々としながら妻を待ちました。
学生たちに全裸を晒した妻。
しかし性欲旺盛な若者たちが、それで満足して終わりとするでしょうか?
様々な想像が頭をよぎります⋯
結局妻が帰ってきたのは、私が上がってから1時間ほど過ぎてからでした。
妻は貸切露天が閉まるまで、学生たちと過ごしたことになります。
「遅かったね」
「うん、けっこう引き留められて長湯しちゃった」
「でもこの時間だと、もう浴場閉まってるじゃない?」
私は何も知らないフリをして、聞いてみました。
「それがね、貸切予約しときましたからって、そっちに誘われたの」
「じゃ貸切の方に入ってたんだ」
「私も一般浴場の方に入るつもりだったけど、みんな押しが強くて⋯」
「露天はどうだった?」
「そんなに広くはないけれど、風情があって良かったよ」
「なんかエッチなことされたりした?」
「どうだろう」
妻は湯上りの上気した頬で、どこか妖しげに微笑みます。
「てことは、されたんだ」
「でもちょっとだけだよ」
「どんなことされたか教えて」
「えー恥ずかしいな」
そしてポツポツと貸切露天での出来事を語り始めました。
「じゃあタオル外すの、OKしたんだ」
「どうせもう昼間に一度見られてるし、いまさら隠すこともないかなって」
妻は、学生たちの求めに応じて裸で入浴したことを話しました。
「それからどうしたの?」
「後はもう普通に入浴しただけだよ」
「じゃ、後はエッチなこととかは全く無かったの?」
「まあ、なくはないけど⋯」
そして妻は恥ずかし気に、アレを握らされたことや陰部を見せたことなども話しました。
「大盤振る舞いだね」
「みんな盛り上がってたし、場の流れ的にもなんか断りづらくて」
「それでその後は?」
ここまでは、既知の事柄です。
しかし、ここから先は未知の領域です。
私は期待と不安を抱きながら、尋ねました。
「お背中流しますって、洗い場に連れてかれた」
「それで」
「全身洗われた」
「もしかして素手で?」
「⋯素手で」
なんと妻は、学生たちに全身を触られていたのです。
洗い場で胸を揉まれたり、陰部をいじられる妻の姿が目に浮かびます。
「それから?」
「おちんちん洗ってって、頼まれた」
「洗ってあげたの?」
「一応」
「素手で」
「うん、⋯あと口も」
それは、もうフェラチオといってもいいのではないでしょうか。
実をいうと、私は妻にフェラをしてもらうことがあまりありません。
潔癖な気質のある妻は、その手のプレイがあまり好きではないように感じられたからです。
その妻が会ったばかりの相手に、口でご奉仕したことに衝撃を受けました。
「その後は?」
「みんなで湯舟に戻って寛いだよ」
「それでおしまい?」
「そんな感じかな」
「じゃ、もうエッチなことは無かったんだ」
「⋯まあ、ちょっとはあったけど」
といって、妻は口ごもります。
ここまで起きたことを教えてくれた妻が、言い淀むこととはどんなことでしょうか?
⋯どうしても、あの行為を想像してしまいます。
「ひょっとして、挿れられたりしたとか?」
私は恐る恐る尋ねました。
「さー、どうかしら」