学童保育で指導をしたときの話 第2話 作戦会議

(前話はこちら)

木々に隠れて待つこと数分、例の3人組がやってきました。
皆、私が隠れていることには気付いてません。
3人は窓の隙間に顔を寄せて中を覗きます。

「あれ?仁美ちゃんいない」
「トイレでもいってるのかな?」

やはり男の子たちは、これまでここから着替えを覗いていたようです。
私は足音を立てないように注意しながら、男の子たちの背後にそっと近づきました。

「ねぇ、そこで何してるの?」
「わ、仁美ちゃん!?」
予期せぬ方向から私に声を掛けられ、男の子たちはだいぶ驚いているようです。

「もう一度聞くけど、そこで何をしてたの?」
「⋯別に何もしてないし」
「でも今部屋の中を覗いてたよね?」
「⋯⋯」
「私が着替えてるところを覗こうとしてたの?」
「⋯んなわけないじゃん」
「そうだよ、俺たちはたまたま歩いてたら窓が開いてたから何の部屋かなっと思って覗いただけだし」
「だいたい自意識過剰だよ、別に仁美ちゃんの着替えなんて好き好んで見たいとも思わないし」

男の子たちはあくまでもシラを切るつもりのようです。
とはいえこちらにも物的証拠があるというわけではないので、このままでは水掛け論で終わってしまいかねません。

「⋯とにかく、もうここから中を覗いてはダメよ」
「⋯⋯」
「わかった?」
「⋯はい」
「それからね、女の人が着替えてるところをこっそり覗いたりすることは良くないことなの」
「だから俺たち別に着替えを覗こうなんてしてないし⋯」
「いいから聞いて」
「⋯⋯」
「あなたたちが覗いていないというのならそれでいいわ。だったらこれから先も女性の着替えを覗いたりはしないって約束してくれる?」
「⋯約束する」
「約束よ、それならもう行っていいわ」

三人は若干不服そうな表情を見せたものの、おとなしく去っていきました。
けっきょく最後まで覗きは認めなかったけれど、これを機に反省して行動を改めてくれれば、もうそれでいいと思いました。
これまでずっと着替えを覗かれていたことについては、やっぱりちょっとモヤモヤするけど⋯
ともあれ私は控え室に戻ると、窓を閉めて鍵をかけました。

それから数日経ったある日のこと。
私は仕事を終えて控え室に入りました。
あの日以降、着替えをする前には窓を確認するのが習慣となっていました。
その日も何気なく確認したところ、なんと窓のロックが解除されており下の窓が僅かに開いていたのです。
朝に確認した際には、たしかに鍵が掛かっていたはずです。
この部屋は物置としても使われているため、日中は鍵は掛かっておらず誰でも入ることができます。
つまり誰かが私のいない間に部屋に入り窓を開けたことになります。
私は再度窓を閉じて鍵を掛けました。

その直後、窓の外に人の気配を感じました。
耳を澄ますと微かに男の子たちの声も聞こえてきます。

「あれ?窓が閉まってる。さっきたしかに開けてきたのに。」
「仁美ちゃんに気付かれたかな?」
「まぁ仁美ちゃんなら別にバレても怖くないし」
「よし来週、俺また窓開けてくる」

そして窓の外の気配も消え、声も聞こえなくなりました。
やはり男の子たちが、こっそり部屋に忍び込んで窓を開けていったようです。

その翌日。
土日は学童保育のバイトはお休みのため、久しぶりに大学の友人たちと会う約束をしていました。
私は友人たちに会うと、これまでのことを話しました。

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「それは完全に嘗められてるね」
友人Aは私の話を聞き終えると開口一番言いました。
それはたしかに友人の言うとおりかもしれません。
他の指導員と比べても、子供たちの態度には明らかに差が感じられます。

「ひーちゃんはおとなしいから図に乗ってるんだよ、ここはガツンとお灸を据えなきゃ」
友人Bも男の子たちを厳しく指導するよう主張します。
友人たちの言うとおり、もしこのまま男の子たちの行動を放置したら悪い癖がついてしまいかねません。
男の子たちの為にも、ここは厳重に注意する必要があるかもしれません。
とはいえ彼らのこと、この前と同じように注意しても白を切ってまた同じことを続けそうです。

「なにかいい方法ないかな」
私がぼやくと、友人Aはニヤリと笑って言いました。

「いいアイデア思いついた!」
「いいアイデア?」
「うん、この方法ならもう絶対覗きなんてしなくなるし、それだけじゃなくて今後ひーちゃんを困らせることもきっと無くなるよ」
そういって友人Aは得意げにその作戦を語りました。

友人Aの作戦とは、次のとおりです。
私は、男の子たちが覗いているのに気付いてないフリをして服を脱ぎます。
その一方で友人たちはあらかじめ現場にスタンバイし、男の子たちが覗きを始めたらその様子をカメラに収めます。
やがて頃合いをみて友人たちが現行犯で彼らを捕まえると、その場に私も駆けつけて、お説教をするという段取りです。

たしかにこの方法なら、物的証拠も残るため男の子たちも言い逃れは出来ません。
「協力してくれるのは嬉しいけど、それって私が囮になるってことだよね」
「そう、この作戦の要だから責任重大だよ」
とはいえ、見られているとわかっている状況で服を脱ぐというのも抵抗があります。

「やっぱり脱がないとダメなの?」
「当たり前でしょ!この作戦はどれだけひーちゃんが男の子たちの注意を引き付けられるかが重要なんだから」
「⋯ねぇ、何気に二人ともこの状況楽しんでない?」
「あ、バレた(笑)」
「もう」
「でも真面目な話、これぐらい荒療治しないと覗き癖治らないよ」
「それはそうかもしれないけど⋯」
「ここでしっかり、女は怖いって思い知らせてやらなきゃ!」

⋯結局、終始乗り気な友人たちに半ば押し切られる形でこの作戦を実行することになりました。
なにはともあれ男の子たちがこれで更生してくれれば万々歳です。
私は友人たちと計画の細部を詰めていきました。

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「下着劇場 特別編3」
週が明けた月曜日。
仕事を終えて控え室に入った私は窓を確認しました。
予想通り閉めたはずの窓が頭一つ分開いています。
朝見たときは閉まっていたので、男の子たちが忍び込んで開けていったのでしょう。

男の子たちのこうした行動も想定の範囲内です。
友人たちと協力して男の子たちを捕まえるのは数日先の予定ですが、それまでは男の子たちの警戒を解き油断させなければなりません。
そのため、計画では窓を閉めることはせず男の子たちが覗いていることに気付かないフリをすることになっています。
見られているとわかっていて着替えをするのも内心複雑ですが、やむを得ません。

そろそろ男の子たちが覗きにくる頃合いです。
変に体を隠したりしたら気付かれるおそれがあるので、私はできるだけ自然体を心がけて着替えを始めました⋯

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